秋田県は「秋田県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例(以下「本条例」といいます。)」を令和3年7月13日に公布しました。

 基本理念として、①歩行者、自転車利用者及び自動車等の運転者が、道路の交通に関する法令についての理解を深め、②県、県民、事業者、交通安全団体及び市町村が連携・協力して、自転車の利用に係る交通事故の防止を図ることを掲げています(本条例第3条)。

 特徴として、自転車損害賠償責任保険等への加入を義務付けている点が挙げられます。

 具体的には、自転車利用者(未成年者を除く。)は、自転車損害賠償責任保険等に加入しなければならず(本条例第13条第1項)、自転車貸付業者は、その貸付けの用に供する自転車の利用に係る自転車損害賠償責任保険等に加入しなければならない(本条例第13条第4項)といったものなどが挙げられています。

 この他、保護者は、監護する未成年者に対し、高齢者の家族は、当該高齢者に対し、乗車用ヘルメットの着用についての助言その他の自転車の安全で適正な利用に関し必要な措置を講ずるように努めるように、としています(本条例第11条)。

 また、啓発活動として、県は、自転車の安全で適正な利用についての県民及び事業者の関心と理解を深めるとともに、自転車の点検及び整備並びに自転車損害賠償責任保険等への加入を促進するため、毎年4月15日は「自転車安全確認の日」として設けるほか、必要な広報啓発活動を行うとしています(本条例第8条)。

 なお、罰則規定はありません。

 保険加入に係る規定を除く規定は令和3年8月1日施行され、保険加入に係る規定は令和4年4月1日施行となっています。

【関連資料】

※秋田県 ホームページ

 秋田県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例について

 https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/58212

※秋田県以外にも、自転車の安全利用促進に関する条例を制定する自治体が増えています。

 以下は、地方自治研究機構(RILG)のホームページでまとめられた各自治体の条例制定状況となります。

 http://www.rilg.or.jp/htdocs/img/reiki/007_cycling.htm

 また、保険加入を促進する一例として、神奈川県では、鎌倉市等で市営駐輪場の定期利用者に自転車保険を無料付帯するキャンペーンが行われています。以下その内容の記事となります。

・駐輪場の定期利用者に自転車保険 神奈川・鎌倉市など

 日本経済新聞

 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC074GF0X00C21A5000000/